2023年02月02日
Q:不動産を相続しました。名義変更のやり方について司法書士の先生にお伺いしたいです。(鹿児島)
2週間ほど前に鹿児島で暮らしていた父が亡くなりました。財産調査をしたところ、預貯金などの現金の他に、相続財産に鹿児島にある実家の一軒家があるのですが、どのように手続きを進めればよいか分からず困っています。母は父が亡くなる前に他界しており、兄弟もいません。相続人になるのは、子供にあたる私一人になります。私は実家を出て鹿児島には住んでいないため、家の売却を考えています。すぐに売却する場合でも、不動産の名義変更はしなければならないのでしょうか。手続きが必要な場合には名義変更の方法も、教えていただきたいです。(鹿児島)
A:相続発生後、すぐ売却する場合でも不動産の名義変更は必要です。
相続で不動産を取得した場合は、もしも即売却する予定があったとしても、まずは名義変更の手続き(所有権移転の登記)をしなければなりません。なぜなら、名義変更を行うことで所有権が移り、第三者に対して主張することが可能になるからです。
不動産の名義変更を行うには、遺産分割協議書が必要になります。そのため、まずは相続人全員で遺産の分割について話し合う遺産分割協議を行い、相続人それぞれが取得する遺産を決定します。その後、話し合いで決定した内容を書面にまとめ、相続人全員の署名と捺印をした遺産分割協議書を完成させます。
続いて、不動産の名義変更の申請に必要な書類を揃えましょう。
【不動産の名義変更に必要な書類】
- 名義変更する不動産の固定資産評価証明書
- 住民票(被相続人の除票および相続する人の分)
- 法定相続人全員の戸籍謄本
- 被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本等
- 相続関係説明図 等
必要な書類を揃えたら、登記申請書を作成します。それから、不動産の名義変更の申請に必要な書類を法務局に提出すれば、手続きは完了です。
ご自身でも不動産の名義変更の手続きを行うことは可能ですが、必要書類の取得に時間を要したり、いくつか作成しなければならない書類があったり、専門的な知識がないと手続きが難しいことも多くあるため、相続手続きの専門家にご相談することをおすすめいたします。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターでは、鹿児島または鹿児島近郊にお住いの皆様の、不動産の名義変更を含む相続手続きのお手伝いをしております。少しでもご不安なことや分からないことがありましたら、鹿児島みらいず相続遺言相談センターの無料相談をご活用ください。相続手続きに特化した専門家が丁寧に対応いたしますので、安心してお問い合わせください。鹿児島の皆様のご来所を心よりお待ちしております。
2023年01月06日
Q:父の遺産相続をすることになりましたが財産が不動産しかない場合の相続について行政書士の先生に教えていただきたいです。(鹿児島)
鹿児島でずっと暮らしていた父が先月逝去しました。父も母も鹿児島で生まれ育ちましたが、長女である私と妹の2人は大学卒業後に鹿児島を出て就職しました。そのため父の逝去後、母がひとりで心配なので私は鹿児島の実家にしばらくは帰ろうと考えています。
母と一緒に遺品整理をしていて父の財産を調べましたが、預貯金はほぼなく、財産としては父の祖父母から代々受け継いでいる鹿児島の土地が2か所あることがわかりました。
このような現金ではない相続の場合、遺産相続はどうすればいいのでしょうか?(鹿児島)
A:不動産の遺産相続には3つの分割方法があります。
相続においてまず確認していただきたいのは、被相続人(亡くなられた方)が遺言書を作成しているかどうかです。遺言書がのこされている場合には、遺言内容が最も優先されるため遺言書に沿って遺産相続をすすめますが、遺言書がない場合には相続人全員で財産の分割方法について話し合う遺産分割協議をおこなう必要があります。
ここでは、不動産の遺産相続において遺言書がのこされていない場合についてお伝えします。
相続は、被相続人が亡くなると同時に発生し、被相続人の所有していた財産は相続人の共有財産になります。共有財産の分割方法は、相続人全員による遺産分割協議において話し合い決定します。今回のご相談者様の場合でしたら、お母様と妹様の3人で不動産の分割方法について話し合い、取り決めた内容は文書に書き起こして遺産分割協議書を作成してください。
不動産の遺産相続には、以下の3つの方法があります。
現物分割 |
遺産(不動産)を現状のままの形で分割する方法。
相続人全員が納得した場合、最もスムーズに遺産相続ができますが、不動産評価はさまざまな条件により異なるため、公平に分割することはむずかしいといえます。 |
代償分割 |
1人および特定の相続人が被相続人の遺産(不動産)を相続し、他の相続人に代償金および代償財産を支払う方法。
被相続人の自宅に相続人が暮らしている場合などに適した分割方法ですが、財産を相続した相続人に代償金を支払う能力があることが肝要です。 |
換価分割 |
遺産(不動産)を売却して現金化し、現金を相続人で分割する方法。 |
ご相談者様の場合、鹿児島にある土地2か所の評価額を調査し、そのあとにお母様と妹様で遺産分割について話し合うことがよいでしょう。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターは、不動産相続の専門家として、鹿児島エリアの皆様をはじめ、鹿児島周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターでは、ご依頼いただいた皆様の相続手続きについて、鹿児島の地域事情に詳しい行政書士が親身になってサポートさせていただきます。まずは鹿児島みらいず相続遺言相談センターの初回無料相談をご利用のうえ、お気軽にご相談ください。鹿児島みらいず相続遺言相談センターのスタッフ一同、鹿児島の皆様、ならびに鹿児島で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げます。
2022年12月02日
Q:母が認知症なのですが、遺産相続手続きはどのように進めれば良いですか。(鹿児島)
先日、鹿児島の実家に暮らしていた父が亡くなり、遺産相続について検討しています。父の相続財産を調べたところ、鹿児島にある自宅と預貯金が800万円ほどあることが分かりました。相続人は母と私と妹の3人です。遺産分割についての話し合いも終え、あとは手続きのみですが、母は数年前から認知症を発症しています。症状が重く署名や押印は難しい状態で、遺産相続の手続きが進まず困っています。このような場合、どのように遺産相続の手続きを進めれば良いのでしょうか。教えていただきたいです。(鹿児島)
A:遺産相続手続きを進めるには成年後見人を家庭裁判所から選任してもらいましょう。
たとえご家族の方であっても、正当な代理権なく認知症の方に代わって遺産相続手続きに必要な署名や押印をする等の行為は違法となります。このような場合に遺産相続手続きを進めたい場合には成年後見制度を利用する方法があります。
成年後見制度とは、認知症、知的障がい、精神障がいなどで意思能力が不十分な方を保護するための制度です。認知症等により判断能力が不十分とされると、法律行為である遺産分割をすることができませんので、成年後見人という代理人を定めて、その成年後見人に遺産分割を代理してもらうことで、遺産分割を成立させることができます。
成年後見人は民法で定められた一定の者が家庭裁判所に申立てをすることで、家庭裁判所が相応しい人物を選任することになります。
以下の者は成年後見人にはなれません。
- 未成年者
- 家庭裁判所で解任された法定代理人、保佐人、補助人
- 破産者
- 本人に対して訴訟をした又はしている人、その配偶者、その直系血族
- 行方の知れない者
成年後見人には、親族が選任される場合もありますが、第三者である専門家が成年後見人となる場合や複数の成年後見人が選任される場合もあります。
成年後見人が選任されると、遺産分割協議後も成年後見制度の利用が継続しますので、今回の相続のためだけではなく、その後のお母様の生活にとっても必要かどうかを考えて法定後見制度を活用しましょう。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターでは、遺産相続についてのご相談は初回無料で承っております。今回のご相談者様のように、相続人の中に認知症や障がいなどによって意思判断能力の乏しい方が含まれる場合には、専門家へと相談をすることをおすすめします。
鹿児島在住で遺産相続についてお悩みでしたら、どのような些細な事でも構いませんのでお気軽にお立寄り下さい。ご相談者様のご事情をふまえ、専門家がアドバイス、サポートさせていただきます。
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