鹿児島の方より遺産相続に関するご相談
2023年09月04日
Q:遺産相続手続きに必要な戸籍について司法書士の先生に伺います。(鹿児島)
初めまして、私は鹿児島出身で現在は幼少期に父の転勤で住んでいた大阪に住む50代の会社員です。先日鹿児島の実家に住む父が亡くなりました。私には他に家族はいません。今は父の葬儀と遺産相続手続きをおこなうため鹿児島に久しぶりに行き、私一人で遺産相続手続きを進めていますが、昨日父の口座の件で預貯金のある銀行へ行ったところ、あらかじめ準備しておいた父の戸籍と私の戸籍だけでは足りないと言われてしまいました。これ以外に戸籍ってあるんですか?必要な戸籍について教えてください。(鹿児島)
A:遺産相続手続きの際は故人の出生から死亡までの戸籍を用意します。
普段生活をされていて戸籍が必要となる機会はそうないかと思います。戸籍は数種類あり、遺産相続手続きでは下記のような戸籍が必要になります。
・ 被相続人の出生から死亡まで籍を置いた全地域の戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍謄本
・ 相続人全員の現在の戸籍謄本
まず、戸籍の持つ役割についてご説明します。戸籍には、お父様の出生について(いつ誰と誰の間に生まれた子か)、兄弟は何人か、誰と結婚して子供が何人いるか、いつ亡くなったかといった記録が記載されています。戸籍からお父様が亡くなった時点での配偶者の有無や他に子供がいるかどうか等を確認します。このことは、ご相談者様以外にも相続人がいるかどうかの確認のためとても重要となります。
次に戸籍の取り寄せ方をお伝えします。戸籍はお父様が生前に籍を置いたすべての地域のものが必要となるため、各地域の役所で収集します。ご相談者様は現在、「幼少期にお父様の転勤で住んだことのある大阪に住んでいる」とおっしゃっているため、お父様は少なくとも大阪にも籍を置いたことがあると思われます。戸籍をたどっていけば全地域が判明するはずです。
戸籍の取り寄せですが、役所が遠くて直接出向くことが難しいという場合には、ホームページからの請求ならびに郵便での請求と取り寄せが可能ですので、対象地域のホームページ等でご確認ください。
全ての戸籍謄本を揃えるには多くの時間を要する可能性があります。また、他の遺産相続手続きにも予想以上の時間と手間がかかる恐れがあるため、遺産相続手続きに時間の取れない方やそもそも面倒な手続きをしたくないという方は遺産相続の専門家にご相談されることをおすすめします。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターは、遺産相続手続きの専門家として、鹿児島エリアの皆様をはじめ、鹿児島周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
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みらいずグループ代表・高山 勇 執筆の記事が『相続対策の「御法度」事例集』に掲載されました。
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