鹿児島の方より相続についてのご相談
2019年11月13日
Q:相続の手続きに遺産分割協議書は必要なのでしょうか(鹿児島)
鹿児島に住んでいる父が亡くなり、相続手続きを進めています。相続人は母と長男である私と弟の3人になります。日頃から父の相続財産の分割については話していた為、父の死後、遺産分割の内容はスムーズに決まりました。相続人が家族のみで、遺産分割に関する話し合いもスムーズに終わった場合でも、遺産分割協議書を作成する必要があるのでしょうか?(鹿児島)
A:相続手続きには遺産分割協議書が必要になる場合もあります。
共同相続人間で、遺産分割に関する合意が成立した場合には、遺産分割協議書を作成しておきましょう。相続は高額な財産を取得する手続きです。いくら家族同士といっても後々トラブルにならない為にも口約束だけで済ませずに、正式な書面として遺産分割協議書を作成することをお勧めいたします。そして、相続手続きの中には、遺産分割協議書の提出が必要なものもあります。相続財産に不動産がある場合には相続登記をしますが、このお手続きの際には概ね遺産分割協議書を提出します。
他に、遺産分割協議書の提出が必要になるケースとして下記の場合があります。
- 金融機関などの預貯金口座が複数ある
- 相続税申告が必要
- 相続人間で後々トラブルになる可能性がある
上記のようなケースに該当する場合には、必ず遺産分割協議書を作成しましょう。なお、遺言書があり、遺言書の内容通りに遺産分割をする場合には作成する必要はありません。遺産分割協議書には、相続財産の詳細と誰がどの財産を取得するのかを明記し、各相続人の署名と実印による押印が必要となります。遺産分割協議書はご自身で作成することができますが、相続する不動産が多い場合、ご自身で作成する時間の無い方は、専門家へ作成を依頼するとよいでしょう。
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