鹿児島の方より遺言書についてのご相談
2021年12月01日
Q:遺言書に書かれていない財産が見つかりました。この財産はどう扱えば良いのか、行政書士の先生にお聞きしたいです。(鹿児島)
行政書士の先生、はじめまして。私は鹿児島に住む50代サラリーマンです。
実家も鹿児島にあるのですがつい先日父が亡くなり、近親者だけで葬式を済ませた後、相続人となる母と私の二人で遺品整理を始めました。父は生前に遺言書を作成していたのでその内容に沿って遺品整理を進めていたところ、遺言書に書かれていない財産が見つかりました。
それは鹿児島にある土地で、代々受け継がれてきたものの活用のしようがなく放置していたことで、父自身も遺言書に記載することを忘れていたと思われます。このような場合、発見された鹿児島の土地はどのように扱えば良いのでしょうか?(鹿児島)
A:まずは遺言書に「記載のない財産の扱いについて」記載があるかどうか、確認しましょう。
遺言者のなかには相続財産の記載漏れを防ぐために、「記載のない財産の扱いについて」という形で遺言を残している場合があります。同様の記載があるかどうか、まずはお父様の遺言書を確認することから始めてください。
お父様の遺言書に同様の記載があった場合はその内容に基づいて相続すれば良いですが、記載がない場合にはその財産をどう分割するか、相続人全員で話し合う必要があります。
その話し合いのことを「遺産分割協議」といい、協議の場で合意に至った内容は「遺産分割協議書」として書面に起こします。遺産分割協議書は今回発見された土地の相続登記で必要となる書類ですので、必ず作成し保管しておきましょう。
遺産分割協議書を作成するにあたっての規定はとくに設けられていませんが、必要事項を記載していないと有効な書面として扱われない可能性があります。今回のように遺言書に記載のない財産が見つかった場合や遺言書のない相続が発生した場合には遺産分割協議書を作成することになりますが、ご自分で作成することに少しでも不安のある方は専門家に依頼することをおすすめいたします。
同じような遺言書・相続に関するご相談であっても、お悩みやお困り事の内容は家族構成等によって異なってくるものです。初めて相続を経験するとなればなおさら、わからないことばかりで戸惑うかと思います。
鹿児島みらいず相続遺言相談センターでは鹿児島ならびに鹿児島近郊の皆様のお力になれるよう、豊富な知識を有する専門家がご相談内容に合わせて親切丁寧にご対応させていただきます。
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